“Resonance”/

Talk Event
Vol.2 Lecturer:
豊田啓介 x 松本昭彦 x 高橋裕行
2018.12.1sat

「音楽・建築・コード」

建築や都市という重厚かつ不動であることが前提であり価値とされてきた圧倒的に物質的な領域が、新たなデジタルプラットフォームの導入により、デカルト的空間次元を超えて、例えば時間を、コストや法規や環境を「デザイン」可能な次元として取り込み、かつ縦横にスケールやレイヤ、ジャンルを横断して振動する、圧倒的に動的な高次情報領域へと急速に拡張されつつある。「音」や「音楽」、その他メディアアートという多様な次元と評価軸の組み合わせを縦横に行う領域との比較から、新しい自己・環境・表現といった関係性を解きほぐす。

 

 


出 演   豊田啓介(建築家)、松本昭彦(音楽家)、高橋裕行(キュレーター)
日 時   2018年12月1日(土)14:00-16:00
会 場  
 
MI7 Japan mEx-Lounge(Music Exchange Lounge)
東京都港区赤坂2-22-21 →Google Map
定 員   20名 (先着)
参加費  2500円(税込)

お申込み方法

エントリーは定員に達したため締め切りました

講師プロフィール

豊田啓介

豊田啓介トヨダケイスケ

建築家。東京藝術大学芸術情報センター非常勤講師/慶応大学SFC環境情報学部非常勤講師/情報科学芸術大学院大学 IAMAS非常勤講師ほか。東京大学工学部建築学科卒業。1996-2000年安藤忠雄建築研究所。2002年コロンビア大学建築学部修士課程修了(AAD)。2002-2006年SHoP Architects(New York)。2007年より東京と台北をベースに、蔡佳萱と共同でnoizを主宰(2016年より酒井康介もパートナー)。建築を軸にデジタル技術を応用したデザイン、インスタレーション、コンサルティングなどを国内外で行う。2017年より建築・都市文脈でのテクノロジーベースのコンサルティングプラットフォームgluonを金田充弘、黒田哲二と共同主宰。
https://noizarchitects.com
https://gluon.tokyo

松本昭彦

松本昭彦 マツモトアキヒコ

松本昭彦(まつもと・あきひこ)。音楽家・プログラマー。東京藝術大学大学院にて修士号を取得後、東京大学工学部研究員を経てアーティストとして活動。2016年アルゴリズム作曲や電子音響処理技術を駆使した最先端のピアノ曲集となる1stアルバム 「Preludes for Piano Book1」をリリース。自作のほか様々なアーティストの美術、メディアアート作品の展示にMax/MSPプログラマーとして関わる。また、大学、学会等で専門分野であるアルゴリズムと作曲に関する講義、講演を行うなど音や芸術に関する教育活動も積極的に行なっている。技術者としても大学、放送局、自動車メーカーの研究機関のためのプログラム開発も行い、雑誌PROSOUNDにて音とテクノロジー、芸術に関する連載を持つなど近年は幅広い創作活動を行なっている。

atsushi tadokoro

高橋裕行 タカハシヒロユキ

1975年生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒、岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー(IAMAS)卒。東京藝術大学美術学部先端芸術表現科助手、SKIPシティ映像ミュージアムキュレーターを経て、現在はフリーランスのキュレーター。創造性、テクノロジー、社会の接点をテーマに活動している。主な企画展に「あそびイノベーション展」(北九州イノベーションギャラリー)、「動き出す色の世界」「映像でみる世界の暮らし たべる、すまう、まとう」「影のイマジネーション〜星降る夜の魔法使い〜」展(SKIPシティ映像ミュージアム)など。著書に『コミュニケーションのデザイン史』(フィルムアート社、2015年)がある。2016年には「のと里山空港アートナイト2016」として、Rhizomatiks Research(ライゾマティクスリサーチ)×FaltyDLによる空港プロモーションビデオ公開収録イベントを企画。

わたしたちが大切にしているのは、最先端のテクノロジーを使いこなすことではなく、 その独創的な使用法でどれだけ未知の領域での新しい表現を探求できるかという考え方です。

そのために、“Resonance”では、独自の発想で現代のテクノロジーを利用し、 第一線で活躍するアーティストやミュージシャン、研究者、エンジニアを招聘し、 その手法や技法だけでなく、思想や美学、 アイデアの展開のしかたを創作を通じて体験してもらいます。

“Resonance”はテクノロジーの追求自体を目的とせず、 あくまで表現の可能性を拡張するためのきっかけととらえ、 情報や便利なテクノロジーにあふれた現代における真の創造的行為とは何か、アートとは何か、テクノロジーの向かうべき道をアーティストと参加者とで ワークショップを通じて再び捉えなおします。

具体的な技術習得のためのセミナーと一線を画したアートプロジェクトとして、既存の概念を覆すような今まで世の中にない新しい表現を生み出すアーティストやクリエイターを輩出するということを目的としています。

キュレーター 松本昭彦 高橋裕行
特別協力 MI7

過去の講師

Vol.1 ... evala (音楽家/サウンドアーティスト)
Vol.2 ... Taro Aiko (ENDON / M.A.S.F. )
Vol.3 ... Fuyuki Yamakawa (ホーメイ歌手/現代美術家)
Vol.4 ... Atsushi Tadokoro (クリエイティブコーダー)
Talk-Vol.1 ... Hiroyuki Takahashi (キュレーター)